イングランドはラウンド16でメキシコに3-2で勝利し、ワールドカップ準々決勝へ進んだ。ジュード・ベリンガムとハリー・ケインが勝利の中心だったが、10人になった状況へのトーマス・トゥヘルの対応も、この試合の大きな焦点になった。
サポーターにとっても、文脈の大きな一戦だった。アステカ・スタジアムで8万824人の前、しかも高地でのアウェー戦を制した意味は小さくない。しかも相手は、激しい空気の中で押し込んでくるメキシコだった。
試合内容だけを見ても、イングランドは難しい局面を乗り越えた。ジェラル・クアンサの退場で数的不利になった後、トゥヘルはダン・バーンを投入し、最終局面を5バックに切り替えて守備を固めた。この判断が結果的に試合の流れを支えた。
記事は、こうした試合中の修正力こそがトゥヘルの強みだとみている。選手交代や配置変更を通じて、その場で必要な形を作り直すやり方は、これまでのイングランドに不足していた部分として描かれている。
統計面でも、その意図はうかがえる。途中出場のダン・バーンはピッチ上で最多のクリア数を記録し、ディジェド・スペンスとジョン・ストーンズもそれに近い数字で続いた。メキシコがクロスを重ねても、イングランドは最後の場面で踏みとどまった。
次の相手はノルウェーで、舞台はマイアミになる。ノルウェーにはアーリング・ハーランドという大きな脅威がいるが、イングランド側にもハリー・ケインとベリンガムという強力な軸がある。記事はさらに先の展開にも触れ、勝ち上がれば準決勝でリオネル・メッシ、決勝でキリアン・エムバペと対する可能性を挙げている。
もっとも、こうした前向きな見方の土台にあるのは、選手だけではない。トゥヘルの決断力が、重要な場面で試合を動かす要素になりうることを、この一戦は示したとされている。


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